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まいど! マイトです!

役者、劇空間ゴウゴー主宰の紅藤マイトが日々思うことを書いて行きます。

異色の青春物

 今日は三連休最後の日。昨日、チラシ配布の仕事をして、今日は休みにする。
 天気の方は雨が降るという予想であるが、映画に行くことにした。

 今日もシネマヴェーラ渋谷鈴木則文監督特集に行き、『パンツの穴』と『ドカベン』の二本を観る。
 『パンツの穴』は性欲、異性への興味が旺盛になってきた中学生の日常を描いた作品である。
 中学生の青春物ではあるが鈴木則文監督である、ただでは終わらない。
 下ネタ、うんこネタは出てくるは、中学生の性欲や恋への行為をバカバカしいギャクレベルにまで持っていき、普通の青春物には仕上げていないのがいい。
 クライマックスで主人公の中学校の生徒と高校生が喧嘩をする。(その一部の撮り方が活劇映画っぽいのもいい。)ところが乱闘ではなくうんこの投げ合いなるは、その喧嘩を止めるのを何の前触れもなくUFOというトンデモない展開が凄いとしかいいようがなかった。
 結局、どが過ぎるハチャメチャさで見せているのが鈴木則文監督であった。

 そんな内容の『パンツの穴』だが、これスーパーアイドル菊池桃子を売り出すための映画というのも凄い。
 しかし、それ以上に凄いのが主人公を演じた山本陽一である。当時、彼はかわいい系のアイドルであるがそんなアイドルが、女好き、スケベ、下ネタ行為というとても男性アイドルとは思えないことをするのである。
 しかも、山本陽一は映画の中で、オナニーのまねごとをするのである。
 アイドルで売ろうとしていたのによくそんなことをさせるようなと、思うのであった。

 そんなトンデモナイ映画であるが、一つだけ印象に残るシーンがあった。
 主人公が憧れの女生徒と二人っきりで原宿に行くシーンがある。
 この時、主人公の恋は成功するかと思ったら、女生徒は主人公に別の男性との恋の応援をしてくれというのであった。
 女生徒が悪意なく無邪気にそれを言い、ショックで何も言えない主人公。
 画面からは主人公の心のつらさが痛いほど感じられた。
 こんな仕上がりにできたのも、。鈴木則文監督は『トラック野郎』で桃次郎の振られるシーンを何度も撮ったからできたのである。
 この失恋シーンが『パンツの穴』をただのスケベ映画にしてないのであった。

 『ドカベン』を観たが、比較的最近、この映画の感想を書いているので、省略。


 シネマヴェーラ渋谷で映画を観たら、次は神保町シアターに行き、成瀬巳喜男監督の『驟雨』を観に行くがこれはこれでいろいろ書きたいので後日。